ウオッカ

ついにこの日がきましたか。まず何よりも先に「お疲れ様」と言いたい。





ウオッカには、いろいろなことを教えてもらったし、長い間つまらなくなっていた日本競馬界に、ダイワスカーレットと共にたくさんの夢と感動を与えてくれたような気がします。





ウオッカには人生において大事なことも教わりました。それは、“挑戦し続けること”。






この生産・育成とも整った時代に、誰が牝馬でダービーを勝てると思っただろうか。





連敗続きだったライバル相手に、誰があんなドラマチックな勝ち方をできると思っただろうか。





明らかに力が衰えてきた晩年に、誰が適正外の2400mのJCを勝てると思っただろうか。







牝馬でG1を7勝。この先ウオッカダイワスカーレットよりも強い牝馬は現れるかもしれない。G1を8勝以上する牝馬も現れるかもしれない。でも、ウオッカよりドラマチックな牝馬はもう2度と現れない。そんな気がします。







ウオッカ。あなたは本当にすごい馬でした。自分が苦しければ苦しいほど力を発揮する。追い込まれれば追い込まれるほど、自分の限界を振り切って更なる力を発揮する。



ダイワスカーレット共に時代を引っ張り、ダイワが引退してからは1頭で日本競馬界を牽引してくれました。傍から見てると「すごいなぁ」しか思わなかったけど、きっと本当はつらかったでしょう。

どんなに強くても、どんなに男勝りでも、ただの1頭の女の子だもんね。








結局最後の挑戦“ドバイで世界一を獲る”という夢は果たせなかったけど、誰も文句は言わないでしょう。




とにかくお疲れ様。今はとにかくゆっくり休んでください。また、あなたの子供が日本のターフを走る日を楽しみに待っています。







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