人間心理から考えるWIN5研究その3(検証編)

今日は仮説2についての検証の続き。


仮説2 人気馬を入れておかないと人間は不安になるので、上位人気馬は単勝支持率よりもWIN5支持率のほうが人気になっていることが多い。特に3レース目以降はその傾向が顕著なのではないか。




上位人気馬は単勝支持率よりもWIN5支持率の方が人気なっていることが多い

については、前回データでも立証された。
なので今日は、


“3レース目以降はその傾向が顕著になるのではないか”

について分析する。

対象はWIN5の売れ行きが8億円台になった2012年8月26日の新潟2歳S週から2013年中山記念までのWIN5対象レース145。










今回は1〜3人気を上位人気として一括りにして調べてみた。


まず1レース目、つまり上位人気にそれほど人気が集中しないのではないかと仮説をたてたレースについて検討する。

WIN5の方が単勝よりも損になるケースは29%。得するケースは18%。何レース目かを考えない場合の1〜3人気が勝ったケースで、WIN5の方が単勝よりも損するケースは37%、得するケースは17%だから、得するケースはほぼ平均通りとしても、損をしたケースはかなり少ないと言える。

仮説通り、1レース目においては上位人気でもWIN5で過剰人気になっていないというが言える。








では2レース目はどうか。損するケースが一気に上がって平均以上の45%。得するケースも増えて25%。得するケースだけみると平均を大きく上回っているので一見仮説通りとも言えるが、損するケース45%というのがあまりにも高すぎる。これでは2レース目においては上位人気でもWIN5で過剰人気になっていないということは言えない。







3,4レース目は、WIN5の方が単勝よりも損になるケースはそれぞれ34,44%。得するケースは13,6%。これはほぼ仮説通り。このことから、3、4レース目においては、上位人気馬は単勝支持率よりもWIN%支持率の方が人気なっていることが多いと言えるだろう。





注目したいのは最後の5レース目。仮説ではここも上位人気馬に票が偏ってWIN5の方が単勝よりも損になるケースが多いと思ったが、結果は29%で1レース目と同じ。得するケースは24%で2レース目に続く2位。この結果からは“5レース目が1番、上位人気がWIN5において過剰人気なっていない”ということが言える。




この結果から分析するに、おそらく多くの人は1レース目と5レース目は点数を広げて3〜5頭くらい置いているのではないか。理由は、外れるとショックがでかいからだろう。
仮説1にも立てたが、WIN5で1番つまらないのは1レース目で即死することだから1レース目を広げるのは頷けるし、もしWIN4まで行ってリーチがかかった状態で外れた時のショックはこの世のものではない。なので5つ目に広げて、できるだけWIN4で終わらないようにする、という戦略も人間心理からは非常に頷ける。




よって、今日の検証からは1,5レース目は点数を多めにしている人が多いので、上位人気も単勝支持率に比べてそこまで過剰人気にならない。


2〜4レースあたりで点数を絞って、人気馬の1点・2点としているので、人気馬に過剰に票が偏っている。




ということが言えるのではないか。






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