人間心理から考えるWIN5研究その4(検証編)

今日は仮説1・3についての検証。


仮説1 いきなり外れたくないという人間心理から、1レース目や2レース目は穴馬が勝っても、単勝支持率に比べ残存率が多いことが多いのではないか

仮説3 4,5人気以降が買いたいんだけど買えないエリア、つまりWIN5でとるとお得なエリアになるのではないか




の検証。しかし、仮説2の人気馬の検証で、もう2レース目は人気馬がWIN5で過剰人気になっていないということは言えないということがデータで立証されている。つまり、2レース目はもう普通のWIN5の売れ方になっているので、2レース目だけ特異な売れ方にはなっておらず、それは人気薄勝利時にも言える可能性が高い。よって、ここでは1レース目のみに特化して検証する。




対象はWIN5の売れ行きが8億円台になった2012年8月26日の新潟2歳S週から2013年中山記念までのWIN5対象レース145。
なお、ここでは穴馬を5〜7人気とした。理由は、1〜3人気を人気馬として検証している点、8人気以降はほとんど勝利する機会がなく検証に値しないと判断したためである。








5〜7人気勝利時全体で考えると、WIN5の方が得をしたケースは38%。損をしたケースは27%。やはり得をしたケースの方が多い。
よって、仮説3はある程度正しいと言える。

しかし、損をしたケースも27%もあり、思ったよりも顕著な傾向が出ているとは言えない。これは、仮説2の検証の時にも出したが、7人気勝利時は40%も損をしたケースがあったことが関係していると思われる。





それに対して、1レース目に限定してみると、WIN5の方が得をしたケースは43%で損をしたケースは43%。確かに損をしたケースが16%も増加している。しかし
一方で得をするケースも増加している。よって、この仮説は半分正しいともいえるが、完全に正しいとは言えない。




結論としては、1レース目は確かに上位人気勝利時はそれほど過剰人気になっていないことが多く、狙う価値はあるが、穴馬についてはそう目立って損をするわけでもなく、ある程度均等に売れている、

ということではないか。

ちなみに、上位人気勝利時が、1レース目同様それほど過剰人気になっているとはいえないというデータが出た5レース目は、穴馬が勝利すると得をするケースが33%、損をするケースが11%であった。


いずれにしても、5〜7人気勝利というのはサンプルそのものが少なく、上位人気勝利時のデータに比べて信憑性が低いということも考慮に入れる必要がある。