12/19・20

この記録は毎週の馬券記録を、私が大好きである、毎週末Gallopの巻末に連載している藤代三郎氏執筆の“馬券の真実”風に書いたものです。






飽きるまで毎週月曜日か火曜日にうpしていく予定ですので、読みたいという奇特な方だけ読んで言ってください(笑







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先週の宣言通り、今週はインドア競馬である。来週は有馬記念があるし、いよいよ2009年の競馬も総決算の時期である。現在の私の今年の終始は、−32000円。回収率にすると約92%となかなかの数字と言えるだろう。春頃は負け続けて一時はどうなることかと思ったが、秋競馬で巻き返して現在はこの数字。もし年間プラスに持ち込めれば、2006年以来、自身2度目の快挙である。あ、ちなみに年間300レースくらい買ってこの数字ですからね。G1とかしか買わないで、それで“年間プラス”とか言っている人と一緒にしないでくださいね。

で、年間プラスのために家で大人しくし、「勝負レースといえるレベルのレース以外は買わない。土日で4レース以内」と誓って迎えた5回中山5日目。緻密なる前日検討の結果、この日の購入候補レースは中山9レースのひいらぎ賞・阪神11レースのギャラクシーS・中京11レース愛知杯である。
まずは中山9レースである。2歳500万下の芝1600m戦だが、私の◎は7番のイイデサンドラ。今の中山芝はとにかく馬場がよくて、馬券のポイントはとにかく前にいける馬を見つけることである。生半可な馬では差して来れない。このイイデサンドラは前走こそ重賞だったため敗退したものの新馬・未勝利戦と番手で競馬をしている。おまけに4枠7番と枠も悪くない。これより内の馬は出遅れ癖のある馬ばかりで、今の中山は出遅れたら終了なので、これらの馬を◎にはできない。買うならイイデサンドラだろう。しかし、問題は自信度だ。競馬場にいたら、間違いなくイイデサンドラを買っている。単勝45倍もついている馬だから、確実に買っている思う。しかし、今週は違うのである。競馬場にいないのである。“勝負レース級の自信があるレース以外は手を出さない”と、鉄よりも固い誓いをした男なのである。男は簡単に約束を破ってはいけないのである。本当にこのレースは厳選されたレースなのか?勝負するに値するほど自信があるレースなのか?何度も自問自答するのである。検討に検討を重ねた結果、私の答えは“NO”。買うならイイデサンドラだが、そこまでの自信がない。根拠もない。ただ“先行できそうだから”という安易な理由だけでは勝負レースにはできない。レースは別の馬が逃げ、イイデサンドラは中団を追走。“あー見送って正解だった”と思った矢先、馬群を割って伸びてきてイイデサンドラは2着。その複勝810円で馬連は4680円。もし買っていれば獲れていたと思うが、いいのだ。目先のことにとらわれてはいけない。この姿勢を貫くことが大切なのだ。
しかし、一度当たっていたレースを見送った後だから、その後も消極的になっちゃってもうダメ。中京11レースの愛知杯は1枠1番ヒカルアマランサスに絶対的な自信があったのだが、蓋を開けてみるとG1馬リトルアマポーラ府中牝馬S勝ち馬ムードインディゴと大して変わらない人気。いくら自信があっても、こんなのには手を出せない。これも見送り。阪神メインのギャラクシーS。私の得意なダートの短距離戦で昨年もオフィサーの単勝をしとめた縁起のいいレースだが、私の◎は12番のトーホウドルチェ阪神ダート5戦3勝。1400mは2戦2連対とここではまず崩れない条件が揃ってなんと単勝が6倍もついている*1。おまけに、穴っぽいところで2番ユウキタイティ・4番テイエムアクション・9番キクノサリーレと、穴馬も見つけている。人気馬から穴馬までバランスよく買いたい馬がいる時は、私の勝負パターンである。“よおおし!ついに勝負の時が来た!”と思ったが、なんだかその他の人気馬、ケイアイテンジン・ダノンカモンセレスハント辺りもなんだか崩れそうにない。買いたい気持ちを必死で抑え、ここも懸命の見。男ミルTの意志は鉄よりも固いのである。今週はアイアンマン・ミルTなのである。結局、ヒカルアマランサストーホウドルチェは共に4着。買っていたら悶絶していただろう。
3場全てのメインが終わり、「あぁ、今日はオール見かぁ・・・」と思ってふと今日1日の結果を振り返っていると、中山芝でグレイソヴリンの血を持つ馬が大爆発していることに気づく。私、血統使いだからブラッドバイアスには非常に敏感。常にアンテナを張っている。中山メインのディセンバーSは人気薄の母父トニービンのワンツーだったし、そういえば◎イイデサンドラだったひいらぎ賞も勝ったギンザボナンザが母父トニービンで、イイデサンドラも母父がグレイソヴリン系のCaroだ。中山最終はそう言えば芝のレースだったな。早々と購入候補から外したレースだけど、グレイソヴリンの血を持つ馬は・・・・と慌てて探すと、いた!!4番プリマフォルツァ・8番ミサトバレー・13番デュヌラルテ。このうち、デュヌラルテは1番人気だから買いたくない。ミサトバレーはいつも最後方から行く馬だから、今の中山は合わない。となると、3頭の中で1番内で、人気も単勝7倍前後とちょうどいいプリマフォルツァだ!ということで、慌てて単勝とこの2頭+6番マヤノマヤの3頭への馬連流しを購入。レースはプリマフォルツァが枠の利も生かして中団の内につける。4角でも持ったまままで内でじっと我慢し、あとは抜け出すところを探すだけ・・・だが、前がなかなか開かない。一瞬前が開くと、私テレビに向かって絶叫。「隼人!こじ開けろ!!」「こじ開けろ隼人!!」と二声。一気に差して先頭に立ち、最後は2番人気ホクレレに猛然と迫れるが、なんとかそのままの態勢でゴールし、配当が単勝700円。よく見ると最後猛然と追い込んできた3着が8番ミサトバレー。私はこの馬連を300円買っていてそのオッズが130倍くらいついていたから、もしミサトバレーが2着まであがっていれば4万円以上の払い戻しを受けて一気に年間プラスになっていたことになる。当たったとはいえ、なんだか複雑な心境である。ただ、きちんと“勝負レース級以外は購入しない”というスタンスを守り、たった1レースだけの購入に留まってそのレースで的中した点は褒めていいであろう。競馬場にいたら、間違いなくギャラクシーSも愛知杯もドカドカと買っていた。そこで外れ、この日はせいぜいよくて引き分けだったであろう。しかし、私は自分のスタンスを貫いたお陰で、大した金額ではないがこの日は勝った。これは評価していいことであろう。この日はアイアンマン・ミルTの計算しつくされた勝利なのである。

翌日の日曜日は、購入候補レースが中山4・12レース。阪神7・11レース。結局この中で阪神7レースを見送り、この日は計3レース。中山4と阪神11レースは惜しくもなんともなく外し、いよいよ今日1番の勝負レースである中山12レース。私の◎は10番アマミスウィフト。昨日穴を空けまくっていた母父トニービンの馬である。1000万条件に昇級後は10戦して1度も馬券に絡んでいないが、今回が1000万に昇級後初のハンデ戦で斤量53kg。いつもより4kgも軽い。おまけに少頭数の11頭立て。これなら馬券圏内に入ってきてもおかしくない。という予想で、◎アマミスウィフトの単勝。◎アマミスウィフトから1番シャイニーデザート・2番エックスダンス・7番スリーオリオン・8番キョウエイストームへの馬連流し。アマミスウィフト・スリーオリオン2頭軸の三連複流しをPATでピッポッパッと入力。阪神メインの阪神Cを外して放心状態に入ってから最終検討に入ったもんだから、締め切りギリギリになってしまった。ま、それでもいいか、と締め切り1分前に入力が終わり、最後の“送信”ボタンをポチッとな。「ふぅー、なんとか間に合ったぜぃ。アイアンマン・ミルTのサヨナラ劇を見ておれ」とか何とか言いながら画面を見ると、なんとPCの画面には“このページを表示できません。インターネットに接続されていません”の文字が。そんなバカな!!俺はこのレースで勝負するために買いたいレースを多々我慢し、ここに備えてきたんだ!アイアンマン・ミルTの決意を踏みにじる気かぁぁぁ。と慌てて再接続して入力しなおすも時既に遅し。「このボケが!ふざけるなJRAとこのクソPC!俺の的中金返せ*2!!」と、暴言の磯部並の暴言を吐き捨て、レースが始まる。アマミスウィフトは直線向いて伸びてくるも5着まで。するとアイアンマン・ミルTは一気に態度を変え、「まぁ、さっきはいろいろ言ってしまったが、誰でもミスはあるので、許してあげるよ。僕の利口なPCとJRA。」となるのである。アイアンマンは人情深いのである。一度は敵対しても、すぐに和解するのである。「昨日の敵は今日の友」となるのである。

結局今週も負債を一気に減らすことはできず、日曜で土曜の浮き分をほとんど溶かし限りなく引き分けに近いちょい勝ち。また引き分けか。年間の−分、32000円は最終週に持ち越しとなった。負けないのはいいけれど、このままでは最終週も引き分けかちょい勝ち程度なのは目に見えている。毎週のように馬券を買い続けて、目標としている“年間プラス”があと一歩のところまで近づいているのである。このまま黙って指を加えて見ていては、アイアンマンの名が廃るというものだ。こうなったら私、最終週は最後の手段にでようと思っている。それは、最終週の最終日の3場の最終レース、つまり尾張SかハッピーエンドCかファイナルSのいずれかのレースで、1年間の負債を取り返せるような配当に一点買いするのである。例えば、もし現状のまま最終日最終レースまで−32000だとしたら、7.5倍以上の配当の馬券に5000円入れる。そうすれば、5000×7.5で払い戻しが37500円となり、賭け金を差し引いても儲けが32500円となり、年間プラスが確定する。
もし有馬記念終了時までに勝っていたらもっと堅いとこに入れればいいし、もし負けていればもっとオッズがつくところに入れればいい。ただ、いくら年間プラスのためといえど、“2倍の単勝に5万”とかそいう力技は私の今までのスタンスからは逸脱するのでやらない。あくまで、賭け金は5000円前後。無理のない、今までと同じようなスタンスで年間プラスを現実のものとするのである。なんなら一点買いでなくてもいい。一点買いなんかは普段やらないから、当たる確率も低い。とにかく、負債分を一気に払い戻せるようにオッズを見て買えばよいのである。

いよいよ今年の競馬もあと1週を残すのみである。冒頭にも述べたように、今年は年間300レースほど購入した上で、秋競馬に爆発し春の負債をどんどん取り戻し、現在は年間プラスも可能なところまできている。ここまでのこの成果を無駄にはしたくない。今週は、意地でも年間プラスを狙いにいく。1年でも最も厳しく熱い戦いになるであろう。できれば、有馬記念的中かなんかで早々と勝ちを決めることが出来ると嬉しいのだが・・・





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*1:最終的には4.7倍

*2:相当自信あったから、もう的中したことになってる