有馬記念展望2

枠順も決まり、ほぼ印が決まりました。今日は有力馬について。


ブエナビスタ

まあ、いらないよね。わざわざこんな混戦で、こんな怪しい人気馬を買う必要ないでしょう。




この馬の長所は、“追って加速にのってからすごい脚を使う”こと。ただし、レースへの融通性・追ってから最高速に到達するまでの時間・小回りをこなす器用さなどは決して優れている馬じゃない。




札幌記念を見ればわかるけど、小回りではブエナビスタ最高かつ唯一の武器である“最高速度”に到達するまでに時間がかかりすぎる。まして今回は札幌記念よりもはるかに手ごわいメンツ。札幌記念とは違い、ブエナビスタがレースを支配できない。それゆえに、より狭いスペース・少ない時間・タイトなコーナーでのギアチェンジが求められる。
しかし、ブエナビスタはタイトなコーナーで瞬時にギアチェンジできるような俊敏さはない。外を回ればその分コーナーが緩やかになり加速にはのりやすいけど、外を回って差しきれるほどの相手でもないでしょう。
コーナーを6回も周り、坂を2度越え、更に手ごわいライバルが他に15頭もいて自分の思うようにレースが運べないことは容易に予想できる今回、ブエナビスタの武器である“最高速度”が発揮される時間は限りなく短くなるんじゃないか。となると、やはりブエナビスタは危険な人気馬と言わざるを得ない。


今年ノリに乗っているノリが騎乗するということでそこに新味や“論理では説明できない何か”を期待している人も多いみたいだけど、ノリは“挑戦者でこそ真価を発揮する”騎手。カンパニーでウオッカに2度も土をつけたこと、ロジユニヴァースで本当に狙っていた皐月賞を惨敗し、無欲のダービーで戴冠を勝ち取った事。あれが彼の個性。
乗り替わりで、1番人気を背負うカリスマ馬で、暮れの大一番を勝ちきるイメージはとても沸かない。

論理的にも買えないし、流れ的にも買えない。





ドリームジャーニー

全出走馬で、1番安定して走れそうなのがこのドリームジャーニー
中山芝[2,2,1,3]の中山巧者、今年のオールカマーでは中山マイスター&ノリの奇襲に屈したが、59kgを背負ってきっちり2着を確保。
過去10年、その年の宝塚記念馬の有馬記念成績[3,1,0,1]と抜群の相性。
内しか伸びない天皇賞秋で追い込んで6着。同じような形のオウケンブルースリがJCで巻き返したこと。

買える材料はいくらでもあると思う。実際、当初◎を打つことまで考えていた馬。





ただ、安定はしてるし好走はするだろうけど、勝ちきるまではどうかというのが現時点での率直な印象。
それは、ドリームジャーニーにとって宝塚記念が“競走馬人生で最高の瞬間”だったような気がするから。宝塚記念までの流れ、レースの展開、コース形態、馬自身の充実度、全てがかみ合って勝ち取ったものがあの“宝塚記念制覇”だったような印象を受ける。“宝塚記念は狙って、獲るべくして獲った”という感じ。だからこそ、同じ年にあれ以上の栄冠を秋季に掴むということは、流れ的にないような気がする。
それは調教にも表れていて、調教師も「最高の出来だった宝塚記念の時に近づいている」という表現をしている。つまり、宝塚が最高だったことは推測ではなく事実だということ。ドリームジャーニー有馬記念を勝つ可能性は、かなり小さいと思います。




他の馬についてはまた。





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