有馬記念展望1

今年の有馬記念の難しさに、“主役不在”という要因が大きく関わっていると思う。




昨年はダイワスカーレットマツリダゴッホ馬連を買うかどうかのレースだった。一昨年はメイショウサムソン、3・4年前はディープインパクト。5年前はゼンノロブロイという確たる中心馬がいた。今年はどうだろう?
話題の中心はブエナビスタだろうけど、決して主役という立場ではない。むしろ、3歳牝馬という立場は挑戦者だろう。ドリームジャーニー古馬勢では大将格だろうけど、主役ではない。今年の春は間違いなくディープスカイ古馬の主役だった。マツリダゴッホは論外だし、3歳馬だって、そもそも世代の中での主役がはっきりしない。




レースの主役という存在は、たとえ結果がどうであれレースに与える影響は大きいもの。“あの馬が後ろにいるから”“あの馬を負かすためには”“あいつさえマークしとけば”という作戦・心理が生まれるから。そういうレースは、良くも悪くもレースの大局観が想像しやすいです。




だけど、今年の有馬記念はそういう主役がいない。本来主役を務めるはずの4歳の古馬が、なんと1頭も出走しないから。
だから、どんな展開・レースになるのかが全然つかめない。誰が逃げるのか、誰が後ろになるのか、いつどこで誰が仕掛けるのか。ペースはどうか。極端な話、ブエナビスタが2番手とかにつけたって全然驚けない。
わからないことだらけだし、おそらくこれらは想像してもわからないでしょう。だって、10回やったら10回違う展開やレースになりそうだから。だから、レースの展開なんかを予想して、それを印に反映しようなんていうのは間違い。“レース展開”を予想した時点でもう限りなく的中から遠ざかっている。だって、それが既に予想になっているから。レース展開を予想した上で、更に予想をするという二重ハンデになるから。
こういうレースは、“誰に展開が向くか”とか“誰がレース運を掴むか”ということではなくて、単純に馬の力量を予想するのがいい。中山の2500mでは誰が1番強いのか、どの馬が1番安定して力を出せるのか。そこでしょう。






有馬記念で圧倒的に強い4歳馬が出走0で、今年は3歳のトップ級が多数出走しているからおのずと3歳馬に人気が集まりそうだけど、それはちょっと違うんじゃないかと。






確かに3歳馬はこのレース、4歳馬に次ぐ実績を誇っている。しかし過去5年をみると、馬券に絡めたのはディープインパクトダイワスカーレットだけ。共に“天才”“怪物”などと呼ばれるレベルの馬です。勝った馬はシンボリクリスエスまで遡らなければいけません。
果たして今年の3歳馬にディープ・ダイワ・クリスエス級の馬がいるか?



どう考えてもいないでしょう。そもそも、この世代は未だに主役がハッキリしない。個性派ぞろいで、“そのフィールドによって1番強い馬が違う”世代。“どんなフィールドでも強い”前記の3頭クラスの馬はどう考えてもいないと思う。
リンカーンゼンノロブロイでも馬券に絡んでいるという事実があるから、こと2・3着なら、これだけ出走すれば入るかもしれないけど、勝ち馬という点に関しては3歳馬はかなり厳しいんじゃないかなと思う。4歳馬不在+3歳トップ級多数出走で、世間が“3歳馬優勢”という流れになるなら、なおさら嫌いたい。






俺の今年の有馬記念の予想コンセプトの最も大きな部分は、“3歳馬軽視古馬優勢”という見方です。枠順も出たし、もう予想はほとんど固まってます。







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