新潟直千PART2


新潟直千競馬、もう一つのバイアスとは“斤量比”である。なんだそれは?と思いの方も多いであろうから軽く説明。


斤量比とは、斤量を馬体重で割り、それに100をかけた数字である。例えば、55kgで馬体重500kgの馬は斤量比11%、52kgで馬体重500kgの馬は10,4%となる。

・過去3年の新潟直千夏開催斤量比別成績

斤量比 勝率 連対率 複勝
〜11% 16,4% 23,6% 32,7%
11,1〜11,5% 6,7% 11,7% 16,7%
11,6〜12% 3,8% 12,6% 19,8%
12,1〜12,5% 7,8% 13,5% 19,1%
12,5%〜 2,5% 5,9% 11%


ご覧のように、顕著に斤量比が低いほうが有利である。つまり、馬体重は重い馬の方が有利であり、斤量は軽い馬の方が有利である。直千競馬という、究極のスピード比べのレースでは、やはり斤量や素早く最高速度に乗るダッシュ力を生み出す馬体がものをいうことであろう。


よって、斤量の軽い牝馬が有利。カノヤザクラが連覇したのも、大型牝馬ということで条件的にはドンピシャ。馬体重というのはそんなに年によって変わるものでもないから、カノヤザクラは今年も有力であろう。



では、開幕週の斤量別成績はどうであろうか。外枠有利説のように、開幕週から通用するデータなのか。結果はこうなった。

・過去5年の新潟直千夏開催斤量比別成績

斤量比 勝率 連対率 複勝
〜11% 21,7% 26,1% 34,8%
11,1〜11,5% 2,7% 10,8% 16,2%
11,6〜12% 7,1% 11,9% 19%
12,1〜12,5% 2,7% 13,5% 18,9%
12,5%〜 0% 0% 6,7%


やはり斤量比が低いほうが有利である。特に、斤量比が11%以下の馬の成績は眼を見張るものがある。斤量比11%というと55kgの斤量だと馬体重500kg以上だから、一般的に上級条件のレースでしかほとんど表れない。
アイビスサマーダッシュなど、特殊なレースだけしか使えないデータである。


逆に、斤量比12,5%以上の馬の不振もすごい。特に開幕週の斤量比12,5%以上の複勝回収率はなんと8%。金をどぶに捨てるようなもんである。ちなみに、斤量55kgの馬だと馬体重440kg以下の馬である。これは下級条件ほどよく表れると思うので、逆に下級条件で覚えておきたいデータである。



ちなみに、アイビスサマーダッシュで前走馬体重を参考に斤量比を算出すると、11%以下になりそうなのは・・・

アンバージャック
・エーシンエフダンズ
・ケイティラブ
・サープラスシンガー
・ショウナンラノビア
シンボリグラン
メジロシリング


あたり。

あとはボーダーギリギリの馬も他にいるし、当日の馬体重で多少変化するので予想は当日までわからないが、このへんから◎を選ぶことになりそう。




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